第69号議案・白石市外二町組合の解散について、反対討論をおこないました。
◯それでは、第69号議案・白石市外二町組合の解散について、反対討論をさせていただきます。
まず初めに、市民に対する情報公開について指摘させていただきます。
公立刈田綜合病院の将来を左右する重要な審議会について、市民にはその審議会のメンバーが誰なのか知らされていないこと、そして審議の内容については我々議員にも明らかにされないなど、不明な点が多いことでございます。
応募された仁誠会は、評価点1,200点満点のうち657点だったとされております。これは100点満点であれば単純計算で54.75点に相当します。私や同僚議員の感覚で言えば、最低70点以上が望ましく、甘く見ても60点以上の点数がなければ、刈田病院の指定管理者としてふさわしくないと考えております。
ただ、どのような項目で評価されたのか、また仁誠会がどのような評価部門で高い点数を取られたのか、どのような項目が不得意なのか、その審査項目もいまだ公表されておりません。
また、審議会のメンバーに地元医師会が入っていないことにより、今後の地元医師会との連携がどのように図られるのか、市民からも多くの不安の声が寄せられております。
それから、以前の病院組合議会において、管理者である山田市長の答弁では、審査内容も分からず、指定管理者の選定審査会に責任を転嫁しているとも取れる状況でありました。
また、過般の市民説明会では、基本協定の締結前に行われたこともあり、質問に対して十分な議論及び回答を得ることができず、市民からは納得できないとの不満が噴出しております。
さらに、基本協定締結後、現在働いている職員の処遇の問題でも、白石市外二町組合解散により自分たちの処遇が今後どのようになっていくのか、また、継続して働くことができるのかなど、不安の声が多く聞かれております。
それから、仙南地区地域医療構想における連携プランについては、市長は常々「連携プランにのっとって病院を運営していく」と発言されておりますが、今の刈田病院の現状において、医師・看護師・検査技師等のスタッフの確保など、課題も多く、実施できるか不透明と言わざるを得ません。
刈田病院は、病院管理者でもある山田市長が民営化を掲げるようになってから、歴史に残るほどの混乱を招いてきたのではないでしょうか。これまでの刈田病院の混乱を見て、市民のお一人は「取り返しのつかないことをした」と嘆いております。
それから、病院議会において、刈田病院のこれ以上の混乱を避けるためと、山田白石市長に対する不信感が招いたものと私は理解しております。
私は、刈田病院を取り返しのつかないようにしないためにも、詳細の説明もできない、公表もしない、この議案に反対せざるを得ません。
本来であれば、解散に関してはもっと時間をかけ、慎重に審議すべき案件であり、説明会などにより市民との意見交換をもっと密に行って、理解を得る必要があったのではないかと考えます。結果的に市民の意見を分断するようになったことは残念でなりません。
今後、市長におかれましては、市民の疑問等に対し、真摯に耳を傾け、丁寧に説明対応することを強く要望するものであります。
以上のことから、第69号議案・白石市外二町組合の解散について、反対といたします。
議員各位のご賛同をお願いして、反対討論を終わります。
●採決の結果、賛成9、反対7により原案可決